
本日の目次
はじめに

家づくりをしていると、よく見かけるのが「吹き抜けは後悔する」という意見です。
例えばこんな話を聞いたことがある方も多いと思います。
・冬寒い
・エアコンが効かない
・光熱費が高い
・音が響く
こういった情報を見ると、吹き抜けを作るかどうか悩みますよね。
わが家は延床面積27.25坪のコンパクトハウスですが、リビングに吹き抜けを採用しています。
そして実際に住んでみた感想はというと、正直ほとんど後悔していません。
むしろ今でも「吹き抜けを作って良かった」と感じています。
この記事では実際に住んで感じた吹き抜けで後悔しなかった理由やデメリット、そしてコンパクトハウスと吹き抜けの相性について紹介します。
吹き抜けを検討している方の参考になれば嬉しいです。
わが家の吹き抜けの条件

まず、わが家の吹き抜けの条件を紹介します。
わが家は
・延床面積27.25坪
・20畳LDK
・リビングに吹き抜け
・構造材表し仕上げ
という家です。
いわゆるコンパクトハウスですが、リビングに吹き抜けを作っています。
吹き抜けというと大きな家のイメージがありますが、コンパクトな家でも十分採用できます。
むしろコンパクトな家ほど、空間の広がりを感じやすいと感じています。
吹き抜けで後悔しなかった理由
実際に住んでみて感じた、吹き抜けのメリットを紹介します!
「冬は寒い」という後悔ポイントは?日当たり重視の設計で解決

吹き抜けでよく言われる後悔ポイントが「冬寒い」という問題です。
確かに暖かい空気は上に上がるので、理屈としては間違っていません。
ただ、わが家では冬に寒いと感じることはほとんどありません。
理由の一つはリビング窓の面に吹き抜けがあることです。
わが家の吹き抜けはリビングの大きな窓と同じ面に作っています。
そのため吹き抜け自体はそこまで大きくないのですが、窓から入る日光がそのまま吹き抜け空間に入ってきます。
結果としてリビング全体にしっかり日差しが入るんですよね。
冬は太陽の位置が低くなるので、日光がリビングの奥まで届きます。
日中はその日差しのおかげで室内が暖まり、夜になってもその暖かさが少し残っていることが多いです。
このあたりは窓の配置や吹き抜けの位置、家の向きなど設計による部分が大きいと思いますが、わが家では冬の寒さで困ったことはありません。
エアコンが効かない?コンパクトハウスなら吹き抜けでも快適

吹き抜けでよく言われるもう一つの後悔がエアコンが効かないというものです。
ただ、これもわが家では特に問題ありません。
理由としては吹き抜けがそこまで大きくないこと、家自体がコンパクトで空間の体積が大きすぎないことがあると思います。
大きな吹き抜けだと空間の体積がかなり増えるので、空調が効きにくくなる可能性があります。
わが家の場合はコンパクトハウスなので、その影響が小さいのかもしれません。
床面積を削る「後悔」は?27坪でも広く感じる、吹き抜けの視覚効果

これは吹き抜けの大きなメリットです。
床面積は20畳のLDKですが、吹き抜けがあることで視線が上に抜けます。
そのため、実際の面積以上に空間が広く感じます。
わが家は延床面積27.25坪のコンパクトハウスなので、横方向にどんどん広げるということは出来ませんでした。
土地や予算の関係もありますし、コンパクトハウスの場合はどうしても床面積には限界があります。
そこで考えたのが「横に広げられないなら縦に広げればいいんじゃないか」という発想でした。
吹き抜けを作ることで床面積は増えませんが、視線が上に抜けることで空間の広がりを感じることが出来ます。
延床面積27.25坪の家ですが、リビングはかなり開放的に感じています。
コンパクトハウスで空間を広く見せたい場合は、吹き抜けはかなり相性が良いと感じています。
吹き抜けと螺旋階段の相性はとても良い

わが家のリビングには吹き抜けだけでなく、螺旋階段もあります。
吹き抜けの広さは約4畳ほどなのですが、その横に螺旋階段のスペースが約2畳あります。
そのため空間としては4畳の吹き抜けと2畳の螺旋階段で、実質6畳ほどの縦空間が広がっているようなイメージです。
さらに螺旋階段は壁が少なく、抜け感がとても強い構造です。
普通の階段だと壁や蹴込み板で視線が遮られることが多いですが、螺旋階段は構造的に視線が抜けるため空間の広がりを感じやすいんですよね。
この抜け感のおかげで、吹き抜けと組み合わせたときの開放感がかなり大きくなっています。
結果として、吹き抜けと螺旋階段の縦の空間がつながることで、実際の床面積以上にリビングが広く感じられるようになりました。
コンパクトハウスの場合、床面積を広げるのは難しいですが、吹き抜けや階段の抜け感をうまく使うことで空間の広がりを作ることが出来ると思います。
わが家ではこの吹き抜けと螺旋階段の組み合わせはとても相性が良く、今でもリビングの好きなポイントの一つになっています。
夏の暑さはどうなのか

夏の暑さについてもよく聞かれます。
吹き抜けがあると「夏は暑いんじゃないの?」と思う方も多いですよね。
わが家では庇を60cm出しています。
この庇のおかげで、夏は直射日光をカットし、冬は日光がしっかり入るようになっています。
夏の太陽は角度が高いので、庇があることで窓に直射日光が入りにくくなります。
逆に冬は太陽の位置が低くなるので、庇の下から日光がリビングの奥まで入ってきます。
この仕組みのおかげで、季節によって自然に日射をコントロール出来ているんですよね。
最近の家は庇が無いデザインも多いですよね。
庇が無い家は外観がとてもスタイリッシュで、見た目だけで言えば僕もかっこいいなと思います。
ただ、実際に住んでみて感じるのは機能面を考えるなら庇はかなり重要だったということです。
夏の強い日差しをカットしてくれるだけでも室内の暑さはかなり変わりますし、カーテンやブラインドに頼りすぎなくても快適に過ごせるようになります。
吹き抜けがある家ほど窓が大きくなることが多いので、こういった日射のコントロールは特に大事だと感じています。
このあたりは設計段階でしっかり考えておくと、住んでからの快適さがかなり変わると思います。
吹き抜けのデメリット:知っておきたい「音」の問題
基本的には満足している吹き抜けですが、検討している方に伝えておきたい「音」のデメリットもあります。
大雨の日は雨音が響く

わが家は屋根がガルバリウムで、さらに「構造材表し仕上げ」という組み合わせのため、激しい雨の日は雨音がリビングまでしっかり届きます。
普通レベルの雨なら気になりませんが、大雨の日はテレビのボリュームを少し上げたくなることも。
静かな環境を最優先したい方は、天井の仕上げなどを工夫してみるのがおすすめです。
家族の気配が伝わる反面、音は「筒抜け」

一番の注意点は、上下階の音が想像以上に筒抜けになることです。
現在は2階の吹抜け側をキッズスペースにしていますが、娘が遊ぶ声やおもちゃの音はリビングまで広がります。
この「音が通る」という特徴は、家族のライフステージによって感じ方が変わると実感しています。
子供が小さい時は、1階にいてもどこに娘がいるか、何をしているかといった気配が常に伝わってくるので、親としては大きな安心感につながっています。
ただ将来の課題として、娘が受験勉強を迎えたり思春期になったりして「静かな環境」を必要とする時期には、工夫が必要になりそうです。
リビングのテレビ音や話し声がそのまま2階の個室まで響いてしまうため、夜の過ごし方やドアの遮音性など、家族間での配慮が欠かせなくなるだろうなと覚悟しています。
吹き抜けを作るなら、「今の快適さ」だけでなく「将来のプライバシー」についてもセットで検討しておくのが、後悔しないためのポイントです。
さいごに
吹き抜けは確かにデメリットもあると言われますが、わが家では大きな後悔はありませんでした。
むしろコンパクトな家だからこそ、吹き抜けの開放感をより感じられている気がします。
これから吹き抜けを検討している方は、ネットの情報だけで判断するのではなく、設計条件も含めて考えてみると良いと思います。
少しでも参考になれば嬉しいです。