20代からの家作り

2017年建築・27.25坪のコンパクト注文住宅。螺旋階段・ホームサウナ・プロジェクター生活のリアルを発信。

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吹き抜けリビングの電気代|9年住んだ結論と実数データ

本日の目次

はじめに

吹き抜けリビングを検討する人がよく口にする不安があります。

「冷暖房効率が悪くなるんじゃないか」

「エアコン代が高くなりそうで怖い」

そういう声、わが家も設計中に何度も耳にしました。

でも9年住んでみて、今ははっきり言えることがあります。

吹き抜けの電気代は、条件次第で全国平均とほぼ変わらない。

今回はその根拠となる2025年度の電気代の実数データを公開しながら、入居時2台→現在3台に至ったエアコンの変遷と、9年かけて気づいた吹き抜けリビングの冷暖房のリアルをお話しします。

入居当初は2台だった|エアコンが3台になるまでの経緯

節約のために2台スタート

入居したのは2017年の秋です。

当時は夫婦2人の生活でした。

わが家には3フロアにまたがるような間取りで、取り付けできる場所が複数ありましたが、初期費用を抑えたかったので2台だけ購入しました。

設置したのは1階リビングと2階寝室の2台です。

2階のフリースペース(サブリビング)はまだ使い道が決まっていなかったし、2人暮らしなら十分だろうという判断でした。

実際、この2台体制で特に大きな不満もなかったんですよね。

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娘が生まれて3台に

状況が変わったのは娘が生まれてからです。

2階のフリースペースが子どもの遊び部屋になりました。

子どもが1日中そこで過ごすようになると、さすがに冷暖房なしというわけにはいきません。

そのタイミングで2階フリースペースにエアコンを追加し、現在の3台体制になりました。

1階リビング、2階フリースペース(キッズスペース)、2階寝室。

この3台が今のわが家の構成です。

1階のエアコンで2階を冷やせるか?体感でわかった冷暖房の違い

暖房は家全体が暖まる

これは入居当初から実感していました。

暖気は上にのぼる性質があるので、1階リビングのエアコンを暖房にすると、吹き抜けを通じて2階にもじんわり暖かい空気が届きます。

2階の寝室まで暖かくなるので、冬場に2階のエアコンをほとんど使わないこともありました。

2018年1月の電気代が8,611円だったのも、この暖気の流れを上手く使えていたからだと思います。

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冷房は1階のエアコンだけでは2階に届かなかった

一方、夏の冷房はまったく違う動きをします。

冷気は下に沈む性質がある。

1階でエアコンをつけると1階はちゃんと冷えるんですが、2階にはほぼ冷気が届かないんです。

入居後に初めての夏を経験して、これを体感で知りました。

印象に残っているのが、螺旋階段を上っていく瞬間の感覚です。

1階から2階に向かって階段を上がっていると、ちょうど中間あたりで頭が暑くなって足が涼しくなる。

冷気と暖気の境目が、くっきりわかるんですよね。

真夏だと1階と2階の温度差が10度くらいあったかもしれません。

サーキュレーターで冷気を上に送ろうと試みたこともありますが、正直大きな改善には至りませんでした。

1階のエアコンで2階を冷やすのは、難しい。

これが体感で出した答えです。

2階のエアコンは家全体を冷やす

面白いのは、逆のパターンです。

2階のエアコンで冷房をつけると、冷気が下に流れて1階まで効くんです。

2階をつけて数分で、吹き抜けを通じて1階まで涼しくなっていく感覚があります。

暖房と冷房で、空気の動き方がまったく逆になる。

これが吹き抜けリビングの冷暖房の一番の特徴だと思います。

今の3台の使い分けと、嫁様の「全館空調」発言

2階フリースペースのエアコンが主役になった

現在の夏の過ごし方は、こうなっています。

子どもが2階のキッズスペースで遊んでいる時間は、2階フリースペースのエアコンをつけます。

そうすると冷気が吹き抜けを通って1階まで下りてくるので、1階も自然と涼しくなる。

1階のリビングにいる僕や嫁様も、追加でエアコンをつけなくても快適に過ごせることが多いです。

冬は逆に、1階リビングのエアコンが主役になって、暖気が上に上がって家全体を温めてくれます。

2階フリースペースのエアコンをつけるほどではない、という日が多いですね。

嫁さんはこの状態を「全館空調」と呼んでいます笑。

さすがに全館空調システムとはまったく違うんですが、吹き抜けのおかげで空気が家中をうまく循環しているのは確かです。

寝室のエアコンは寝る時だけです。

4.5畳の部屋なのであっという間に効きますし、寝室だけ閉め切って使う分には短時間の稼働で済みます。

吹き抜けリビングの電気代、全国平均との実数比較

2025年度の実数データを公開

よく「吹き抜けがあると冷暖房効率が悪くなって電気代が上がる」と言われます。

でも実際、どうなのか。

2025年度(2025年4月〜2026年3月使用分)の電気代の実数と、総務省の家計調査による4人世帯の全国平均を比較してみました。

年間トータルで、わが家の方が全国平均より約4,000円安い。

月平均で見ると、わが家の方が331円安いという結果になっています。

これ、わが家は吹き抜けリビング、しかも4人家族で2025年は次女が生まれた翌年でエアコンをかなり稼働させていた年です。

それでも全国平均とほぼ同じ、むしろ少し下回っているというのが実態です。

冬に高い月があるのはなぜか

12月と11月は全国平均より高くなっています。

これは寒い月にエアコンをフル稼働させているからですね。

吹き抜けがある分、暖めるべき空気の体積が大きいのは事実です。

ただ、春・秋・夏は全国平均より安い傾向にあります。

高台という立地で風が通りやすく、エアコンに頼らなくていい日が多いこと、そして庇と複層ガラスの組み合わせで日差しをコントロールできていることが影響していると思います。

ダクトレールファン2台がリビングの空気を変えた

夏の空気のこもり方に、そろそろ何か手を打ちたいと思っていました。

行き着いたのが、リビング中央のダクトレールに取り付けるファンです。

2024年の夏、BRIDのダクトレールファンを2台導入しました。

吹き抜けは開放感がある一方で、暖かい空気が天井付近に滞留しやすいという弱点もあります。

このファンをゆっくり回すことで、上に溜まった空気を下へと押し戻してくれる。

正直に言うと、購入の動機は半分以上インテリアでした。

無骨すぎず、ダクトレールに馴染むデザインが気に入って選んだところがあります。

ただ使い始めてみると、見た目以上に「空気を循環させる装置」として機能していて、今ではリビングに欠かせない存在になっています。

おしゃれすぎるファン

選んだ決め手はDCモーターの静音・低速性能

購入時にこだわったのが、DCモーター搭載かどうかという点です。

ACモーターに比べて回転が細かく制御できて、風量調整もリモコンで簡単にできる。

わが家では常に低速運転です。

強い風を送るというより、天井付近の空気を静かにかき混ぜるイメージで使っています。

この使い方に変えてから、リビングの体感温度のムラが明らかに減りました。

夜、照明を落としてファンだけを回しながらソファでくつろぐ時間が、今では一番のお気に入りです。

体感としてですが、このファンが吹き抜け上部の暖気・冷気を動かしてくれることで、エアコンの効きにもいくらか貢献していると感じています。

先ほどの2025年度の電気代データも、こうした細かい工夫の積み重ねが影響しているのかもしれません。

吹き抜けなしの実家と比べると

面白い比較がもう一つあります。

僕の実家は2000年頃に建てた家で、吹き抜けはありません。

でも、わが家の方が室温は一定だし、空調の効きもいい。

これは断熱性能の違いが大きいと思っています。

吹き抜けがあるかないかより、断熱性能がどれだけ優れているかの方が、冷暖房効率への影響が大きいんじゃないかと感じています。

「吹き抜けがあると電気代が高い」は一概には言えない。

9年住んで、実数を見て、実家と比べて、出た答えがこれです。

まとめ

入居当初から今まで、わが家のエアコン事情をまとめるとこうなります。

入居時は夫婦2人で2台体制でした。

節約目的でスタートし、それで不満はなかったんですが、娘が生まれて2階フリースペースが子どもの部屋になったタイミングで3台に増やしました。

冷暖房の動き方については、体感と9年分の記録でこう理解しています。

暖房は1階エアコンの暖気が吹き抜けを通じて上がっていき、家全体を温めてくれます。

冷房は1階のエアコンだけでは2階まで冷気が届かない。でも2階のエアコンをつけると、冷気が吹き抜けを通って1階まで流れてくるので家全体が涼しくなります。

この「暖房は1階主役、冷房は2階主役」という使い方が、わが家の3台体制の基本的な考え方になっています。

そして電気代については、2025年度の実数データで年間合計163,158円。

全国平均の4人世帯より約4,000円安い結果でした。

吹き抜けリビングだからといって、必ずしも電気代が高くなるわけではありません。

ライフスタイル、断熱性能、立地、家族構成……さまざまな条件が絡み合うので、吹き抜けの有無だけで電気代を語るのはちょっと違うと思っています。

これから吹き抜けリビングを検討している方の参考になれば、うれしいです。