
本日の目次
- 本日の目次
- はじめに
- 4.5畳の寝室に家族4人|「不便さの裏に幸せがある」という話
- 吹き抜けで子どもの声が届く|「筒抜け」が「気配」になる
- SNSで見る30坪超の家と、27坪の僕が思うこと
- コンパクトハウスだからこそ得られた「ローンのゆとり」という豊かさ
- まとめ
はじめに

「注文住宅って、広い方がいいに決まってる」
家を買うとき、そう思っていませんか?
SNSを開けば30坪・40坪の家が並んでいて、シューズインクローゼットにランドリールーム、廊下から坪庭を切り取るような余白のある暮らし。
見ていると、羨ましくなる気持ちもわかります。
僕も正直、羨ましいと思うことはあります。
でも、9年住んで気づいたことがあるんです。
広さと幸せは、必ずしも比例しない。
わが家は延床面積27.25坪のコンパクトハウスで、今は6歳と3歳の娘2人と嫁様と僕の4人暮らし。
今回はそんな9年分の本音を書きます。
コンパクトハウスを検討している方、住宅価格の高騰で家づくりを諦めかけている方に、少しでも参考になれば嬉しいです。
4.5畳の寝室に家族4人|「不便さの裏に幸せがある」という話
部屋全体がベッドという現実

わが家の寝室は4.5畳で、そこにセミダブルのベッドを2台並べています。
部屋全体がベッドです。
「余白」なんてものはほぼありません。
それでも、この寝室での話をするとき、僕は不思議と嬉しい気持ちになるんですよね。
理由は単純で、家族4人がギュッと一緒に寝ているからです。
6歳と3歳の娘の寝相がすごくて、夜中に手足が飛んでくるんですよ笑
目が覚めることだってあります。
でも、目が覚めるたびに「ああ、みんないるな」と思う。
不便さの裏に幸せがあるって、こういうことなんだと思います。
この4人で川の字になって寝ている時間が、あと何年続くのかな、とも考えます。
娘たちがいずれ自分の部屋を欲しがるようになったら、この窮屈な幸せはきっと終わる。
終わりがあるからこそ、今がより愛おしく感じるんですよね。
4.5畳の寝室については、以前にも詳しく書いています。
幼い頃のマンション暮らしが教えてくれたこと
子どもの頃はコンパクトなマンションに住んでいました。
リビングの隣の和室で寝ていたんですが、夜遅くまでテレビを観ている姉に「うるさーーーい!」とよく怒っていました笑
今となってはその記憶が、すごく温かいものとして残っています。
家が狭かったからこそ、家族の気配が常にそこにあった。
マンションが広かったら、そんな記憶は生まれなかったかもしれない。
コンパクトな空間には、コンパクトさがもたらす家族の距離感があります。
今、自分の家族と暮らす中で、子ども時代のあの感覚を改めて実感しています。
吹き抜けで子どもの声が届く|「筒抜け」が「気配」になる
音が通ることをデメリットと思っていた

間取りを決めるとき、吹き抜けを設けることには悩みました。
吹き抜けがあると、2階の音が1階に響きやすい。
それをデメリットと捉える方も多いと思います。
実際に、2階の足音や声はリビングまで届きます。
でも今は「気配が届く」と感じている

子どもが生まれてから、見方が変わりました。
2階のフリースペースで娘2人が遊んでいると、笑い声や足音がリビングまで聞こえてくるんです。
リビングでコーヒーを飲みながら、「あ、楽しそうに遊んでるな」とわかる。
目では見えていなくても、気配を感じていられる。
これが、想像以上に心地よいんですよね。
正直なところ、この家に9年住んで吹き抜けリビングについて後悔したことは一度もありません。
むしろ、吹き抜けと組み合わせた縦の広がりのおかげで、畳数以上の開放感を感じています。
もちろん、子ども部屋として個室が必要になってきたとき、吹き抜けを通じてリビングに音が届きやすいという点は課題になるかもしれません。
でも今この時期は、その「音の筒抜け」が家族の気配を感じさせてくれる要素になっている。
デメリットとメリットは、時期によって入れ替わるものだと感じています。
SNSで見る30坪超の家と、27坪の僕が思うこと
羨ましいと思う気持ちに正直でいたい
SNSを開くと、30坪・40坪の家がよく流れてきます。
廊下から坪庭を切り取るような間取り、シューズインクローゼットに広々としたランドリールーム。
羨ましいと思うことは、正直あります。
広ければ出来ることはたくさんあるし、余白を楽しむ暮らしって素敵だと思う。
わが家の延床27.25坪は、そういう家と比べればコンパクトです。
でも、「悔しい」という気持ちはないんですよね。
なぜかというと、僕が求める幸せの形が少し違うから。
家族と多くの時間を過ごすことが、僕にとっての幸せです。
それはコンパクトハウスでも十分に、むしろ十分すぎるくらい叶えられています。
間取りの「後悔しない決め方」に近道はない
間取りを決めるまでに、ボツ案はいくつも生まれました。
2Fリビング案、スタディスペース付きのプラン。
仕事が休みのたびにコメダ珈琲に駆け込んで、何時間も図面と睨めっこしていました。
間取りの決め方に正解はないと思っています。
ただひとつ言えるのは、「自分たちが何に幸せを感じるか」を軸にすることが大事だということ。
広い家に憧れる気持ちがあっても、自分たちのライフスタイルに合わない広さを持て余してしまう可能性もある。
わが家のように「家族が集まるLDKを最優先にして、寝室は割り切る」という考え方も十分ありだと思います。
コンパクトハウスだからこそ得られた「ローンのゆとり」という豊かさ
月12万円という現実の数字
わが家の住宅ローンの月々の返済は、現在12万円ほどです。
2017年入居なので、今より建築費が安かった時代に建てました。
延床27.25坪というコンパクトさのおかげで、建物価格を約1800万円に抑えることができています。
もし当時、3000万円近い家を選んでいたらどうだったか。
毎月の返済が増え、精神的な余裕もかなり削られていたと思います。
ローンのゆとりが、家族の豊かさになる
家はたしかに大事です。
でも、家は生活の一部でしかない。
ローンに余裕があるから、家族で旅行に行けます。
車も購入できました。
娘たちとどこかに出かけることができる。
外食することもできる。
「家の外」に使えるお金があることで、暮らしの豊かさがグッと上がるんですよね。
当時の世帯年収は約800万円で、夫婦それぞれの手取りは20万円以下。
それでも注文住宅を選んだのは、コンパクトにすれば無理のないローンで建てられると計算できたからです。
今は住宅価格がさらに上がっています。
同じ仕様の家を建てようとすれば、当時より300万円〜500万円以上高くなっているという話も聞きます。
だからこそ、コンパクトハウスという選択肢を真剣に考えてみてほしいと思います。
坪を削れば、それだけコストが下がります。
「小さい家=妥協」ではなく、「小さい家=ローンへの余裕=暮らしへの余裕」という見方ができる。
この発想の転換が、家づくりで一番大事なことかもしれない。
9年経っても「建てて良かった」と思える理由

入居当初と今では、家族構成も生活も大きく変わりました。
2017年は夫婦2人暮らし。
今は娘が2人いて、家の中は毎日賑やかです。
2階のフリースペースはキッズスペースになり、娘たちが走り回っています。
当時「将来は子ども部屋を2つに分けられるように」と設計しておいたのが、今まさに活きています。
間取りの自由度があったからこそ、ライフスタイルの変化にも対応できています。
これが注文住宅の良さのひとつでもあると思っています。
コンパクトでも、注文住宅だから間取りで工夫ができる。
建売住宅ではこういう設計はなかなか難しいですよね。
まとめ
27坪のコンパクトハウスに9年住んで、改めて思うことを書きました。
4.5畳の寝室に家族4人で寝る窮屈さの中に、幸せがある。
吹き抜けから届く子どもの声に、家族の気配を感じる。
SNSで30坪超の家を見て羨ましいと思いながらも、悔しくはない。
月12万円のローンのゆとりが、旅行や家族時間の豊かさになっている。
広さと幸せは、必ずしも比例しません。
「コンパクトハウスしか建てられない」と思っている方に伝えたいのは、コンパクトだからこそ得られる幸せがあるということです。
住宅価格が高騰している今の時代だからこそ、「いかに小さくするか」という発想が、豊かな暮らしへの近道になることもあると思います。
家づくりをこれから検討している方に、この9年分の本音が少しでも参考になれば嬉しいです。